一緒にテレビを
つくりたくなった方はコチラ
テレビを一緒に
つくらない?
当社でキャリア40年の
波多野さんに
聞いてきました!
尾崎
波多野
会社名は『テレビクリエイションジャパン』だけど、これまでテレビ番組だけでなく、
CMやプロモーションビデオなど、いろいろな映像制作をやってきた。テレビ番組のジャンルで言えば、スポーツ番組は多くやってきたね。ボートレースはもちろんだけど。
プロ野球
ゴルフ
大相撲
プロレス
空手
世界水泳
フィギュアスケートなど。たくさんやったね。
尾崎
一番思い出に残っているスポーツは何ですか?
波多野
その中で一番思い出に残っているのはスノーボード。まだあまり知られていない90年代に深夜枠で放送したことがあった。実際にスキー場に行ってカメラ数台で撮影、編集したものを2~3日後に放送していた。
そこでビックリしたのが、それまでスノーボードは滑降だけだと思っていたけど、当時アメリカで流行っていたハーフパイプという競技をやると。今では普通なんだけど、夜中、ゲレンデに穴を掘って壁を作っていたのを見て、面白いなぁと思いながら仕事していたね。
尾崎
ハーフパイプって、今ではオリンピック競技にもなり、かなり人気な競技ですよね。
波多野
そう、日本でも有名な選手がたくさん出てきた。それを放送したのが92年だから、30年以上前に新しい競技に出会えて、自分で番組作れたことは嬉しかった。初めてやる競技だからノウハウがなく、どこから撮ればいいのか、どうすればカッコ良く撮影できるか、色々考えながらやっていたね。
ザキD注
「セーラムスノーボードワールドカップ´92」(テレビ東京)
ちなみに、本人はこの時初めてナイターでスノーボードをやってみたとのこと。
尾崎
他に印象に残っているスポーツは?
波多野
格闘技だね。プロレスラーっていつも暴れていて、試合に出ればパイプ椅子持ってぶん殴るとか荒くれものが多いじゃない?その中でもO選手というのは特に暴れん坊だった。なんだけど、O選手、実はとても礼儀正しい方で、 試合後に会った時、「お疲れ様でした」と丁寧に挨拶してくるんだよ。ギャップはあるけど、実は格闘家はみんな紳士なんだよね。
ザキD注
僕もボクサーや、プロレスラーはよく番組で会う機会が多いんですけど、
確かにそう思います!
尾崎
スポーツ以外だとどんな番組をやってきたんですか?
波多野
大阪万博で『ミニ心臓』が人気になってるじゃない?iPS細胞から作られた『ミニ心臓』。実は以前、再生医療をテーマにした番組があって、このミニ心臓を開発した澤 芳樹先生の取材をした。まだiPS細胞は存在せず、患者さんの筋肉の細胞を培養して心臓に移植する手術法の研究中だった。
まさに時代の最先端を行く研究であったし、治療法のない患者さんを何とか救おうという澤先生の情熱もすごかった。科学の最前線と人のやさしさ・・・思い出深い番組になったね。
尾崎
まさに、最先端とやさしさ。いいですね。
ザキD注
「たけしの家庭の医学」と「スゴ腕ドクター」は僕もやっていた番組ですけど、今まで全く知らなかった医療の世界を見て知ることができて、自分の為にもなりました。
ちなみに、僕の一番大変だった番組は、たけしの家庭の医学です…中でも再現ドラマが、準備においても、撮影においても一番大変でした。
尾崎
他に印象に残っている番組はあります?
波多野
中国には『茶葉古道』という雲南省からチベットまで、当時とても貴重だったお茶を運ぶ数千キロに及ぶ壮大な交易路があったんだけど、その古道を巡るという企画。雲南省プーアルから大理、麗江まで約1000キロ、ロケバスで移動するんだけど、道路はほとんどジャリ道、大変だったね。
お茶の木って普通、数十センチだと思うけど、中国では、りんごやぶどうのような、人の背丈以上になったお茶の木から摘む。樹齢3200年の数メートルのお茶の木も。これにはびっくり。
尾崎
海外ロケだと、いろんな発見がありますね。
波多野
ある村のお宅に伺ったことがあって、お茶をご馳走になったんだけど、そこでバナナを出されたんだ。なんと真っ黒なバナナだったんだよ。食べるの、ちょっと躊躇したけど、出されたものだし…と思いきって食べたら、なんと実に美味しい。これまで食べてきたバナナとは全く違う。柑橘系というか、とってもジューシー!これぞフルーツという感じ。実はこの家の庭に植えてあるバナナで完熟したものだった。
尾崎
取材のテーマとは違うけど、いろんな体験できるのも海外ロケの楽しみ!
ザキD注
日中共同制作で数多くの番組を制作
社員の若手の多くが海外ロケ希望者で、今後、海外に行くチャンスもあるかも!?
ちなみに僕も行ったことはないですが、中国もアリだけど、ヨーロッパあたりに行きたいですね。
尾崎
他には?
波多野
あるフェスティバルでジャズの中継をしたことがあるんだけど、そこにハービー・ハンコックをはじめとした海外からジャズの大御所たちが出演した。私はジャズが好きで、特にハービー・ハンコックが大好きだったんだけど、会えるのは嬉しかったね。
尾崎
好きなアーティストを生で見られるのは間違いなくテンション上がりますね!
波多野
ただ、今でも忘れられないことがあって、その時中継車に乗ってディレクターをしていたけど、いきなり中継冒頭のカメラワークを間違えたんだよ。普通は間違えないけど緊張で。あんなに緊張したことはないね。すぐに立て直したけど。とはいえ自分の憧れているアーティストと一緒に仕事できて、それがテレビで流れるのは感動だし、ディレクター冥利に尽きるね。
尾崎
めずらしい失敗談でしたね。なかなか波多野さんから聞けない話なのでこれは貴重ですねー
尾崎
これまでで一番大変だと感じた番組はありますか?
波多野
玩具メーカー提供で子供向け番組をやれないかと依頼があって、企画を作ったらGOが出て始まった。乗り物をテーマにした子供番組だったのだけど、ドラマのコーナーやアニメのコーナー、歌とダンスのコーナーなど、いろんなコーナーがあったんだ。
そのドラマのキャラクターデザインのコンセプトを考えたり、歌とダンスのコーナーでは、これはロックンロールだとか、ここはヒップホップでいこうとか、自分のイメージをどんどん形にしていった。大変だったけど、こんなに楽しいことはなかったね。
尾崎
まさに完全プロデュース!そこまで演出すると確かに愛着が湧くというか、思い出ですね。
ザキD注
子供番組や家族ものも色々やっていたようだ。
一児の父である僕もチャンスがあればやってみたいですね。
尾崎
スポーツ・医療・海外・音楽・こども・・・ホントにいろんな番組を作ってきたんですね。
波多野
もちろんバラエティーもやってるし、ニュースなど報道もやっている。まあ何でもやっている。ジャンルとかスタイルにこだわらず、何でもやる。何でも番組にしてきたってことかな。
ザキD注
どんな仕事ができるかってことで始まったけど、何でもできるってことかな。
tcjに入ったら、いろんな番組ができるチャンスが…。それに、いつどんな仕事が舞い込んでくるか分からないので、そこでどんな体験ができるか楽しみになってきた。
ザキDが制作部長に突撃
ディレクターに
早くなるためには
どうしたらいい?
tcjはこれまでどんな仕事をやってきたんですか?