『メンバーたちが語るテレクリ』

これから制作会社で働きたいと考えている就活生や、
「テレクリ」に興味を持ってくれた方々に
少しでも参考になればと、テレクリの先輩たちが
赤裸々に(?)会社や仕事などについて語りました。

篠田 春香
ディレクター

槙山 未紗
ディレクター

佐々木 ポートレイト

佐々木 広道
ディレクター

丸田 眞悟
ディレクター

「テレクリ」に入社したきっかけ
について語ろう

テレクリのみなさん、そもそもテレクリに入社したきっかけは?

「テレクリ」では、初めて読む方にはわからないんじゃないの?(笑)

そうですね(笑)。私たちの会社、「テレビクリエイションジャパン」の正式名称がやや長めなので、テレビの世界では略して「テレクリ」と呼ばれています。では、「マッキー」こと槙山さん。

この会社を知ったのは合同説明会の時でした。私は広島にいたので、東京のことは全くと言っていいほど知らず、テレビ番組の制作会社が集まる説明会で何社か回って、その中の一つがここでした。

もともとテレビや、マスコミ系に行きたかったの?

そうです、めっちゃテレビっ子で(笑)。テレビの仕事に携わりたかったんですけれど、方法がわからなくて、説明会が早いだろうな、と行ってみたのが最初です。

説明会はどうやってみつけたの?

ホームページです。テレビ制作会社の合同説明会があるのを、大学で見つけました。そこで、初めて佐々木さんに会いました。

そうそう。僕は、その時は「お手伝い」の立場で行っていたので、直接やりとりはしていませんが、説明会の後で担当者が「あの子は絶対にほしいね♪」って言ってたのがマッキーでした。

きっと、感覚的な「縁」があったんでしょうね。

そうだね。仕事も人間関係も、縁は大事だよ。佐々木も福岡からじゃん?
どうやって知ったの?

「マイナビホームページ」です。僕もテレビ会社志望で、色々探してたら、うちの会社がありました。それで、縁があって今に至ります(笑)。

入ってみてどうですか?

社会人だから、上司や先輩との人間関係が大変だろうなと思いましたが、入ってみたら思いのほかフラットというか、みんなが思ったことを言い合いながら仕事をしているアットホーム感があって、すごくいい会社でした。

丸田さんの入社のきっかけは何ですか?

俺は前から映画やテレビが好きで、何か映像を創る仕事をやりたいなって思って。実は、それはテレクリではなくて、カメアシ(カメラアシスタント)をやってたんだよね。ただ、「何か違うなぁ」と思っていて、その時に在籍していた会社とテレクリの付き合いで、「映像制作をやりたい子がいるらしいよっ」ていう話から、テレクリへ入ったという流れかな。
入って良かったな、と最初に思ったのは「お客さん扱い」されなかったこと。実際に、そんなゆとりもないからね。でも、いいことも悪いことも、ちゃんとフォローしてもらえて、ダメな時はキチンと叱ってもらえるのは嬉しかったね。だから、馴染むのも割に早かったんじゃないかな。

さすが、今日の最年長! 想いの熱さが伝わりますね。自然に溶け込んでいった感じですか?

うまく言えば、そうなるね(笑)。

会社に入って、「社会人」として仕事を始めた時に不安だったことってある?

今は女性が多くなりましたが、テレビは「男性社会」のイメージが強くて、「負けないぞっ!」ていう気持ちはありつつも、眠れないとか帰れない、みたいなイメージはあるじゃないですか。そういう中に入るのに、体力的な不安がなかったとは言えません。

入社してわかったこと

ところで、佐々木さんは一人暮らし?

はい。僕は福岡から来て、環境に慣れられるかどうかが一番心配でした。例えば毎朝の満員電車での通勤や、東京の空気感とか。6年目に入ってかなり慣れました。

どんなことが不安だったの?

少し違う話になってきましたよ(笑)。でも、私たちの仕事は、中継が毎週あるし、出張も多いから、地方に行く機会も多いですよね。

そうそう。もちろん、仕事で行くから大変なんですけど、出張も結構好きです。今度はあそこへ行ける、みたいなワクワク感があるし。その地方の空気を味わえるのは、番組を創る上で重要ですよね。

それはそうだね。いいこと言うじゃん。

全員(笑)。

入ったばっかりの頃、いきなり飛行機のチケット渡されて「3日後にはあそこへ1週間行って来てくれ。」みたいな事もあったね。1週間って、今の我々には結構長い出張でしょ?
最初は戸惑ったけれど、行けば勉強にもなるし面白いんだよね。場合によっては部活の合宿みたいな感じがあるし。何よりも、演者さんとか、技術さんや他のスタッフ、普段は関わらない人たちとの団体行動で教えてもらえることも多いし、仕事が終わればご飯や飲み、っていう楽しみもあるしね。

確かに、そういうところは面白いですね。槇山さんは?

日々の仕事で感じるのは、上司の方々や先輩たちが、私たちの世代を見守ってくれていて、育てようとしてくれているのをすごく感じます。だから、その想いに応えようとも思えるし。個々のレベルや性格を分かってくれていて、それに合わせて次の仕事を振ってくれるのは、良いところだなとも思うし、助かっています。

確かに、比べるもんじゃないけど、同世代の他の会社の制作さんとかと話すと、「もうそういうことやってるの?」と羨ましがられることがありますね。「実践的教育」の効果なのかな?

入社して早い段階でいろいろなことを経験させてくれますもんね。

AD(アシスタント・ディレクター)で経験しているんだから、次のステップのディレクターになるための一歩として仕事を割り振りしてくれてるので、早いうちから多くのチャンスに恵まれていますね。

自分のスキルアップのためにいろいろな仕事を任せてもらえるのが、会社の一番いい点なのかなと。

そうだね。自分でやってみないと、分からないことはたくさんあるからね。

「テレクリ」だからこそ、
って何だろう?

他にテレクリならではの特徴はありますか。

他の会社をそんなに知らないけれど、みんな仲良くって、結構本音で喋ってると思うよ。

あんまりギスギス感がないですよね。

そうだね。変なストレスは溜まらないね。揉めたりすることもあるけど、お互い本音で言ってることだし、その仕事のクオリティをもっと上げるためで、邪魔しようとしてるわけじゃないからね。そこでぶつかって、戦うのは悪いことじゃないと思う。逆に立場に関係なく言い合えるのはいいところだと思うよ。

個人的には、「総務部」とかは個人的な悩みにも相談に乗ってくれるし。

学校の保健室みたいな存在?

まさにっ!

地方から来てる人が多い分、親代わりのような感覚で話を聞いてくれるから、心の癒し的な感じはありますね。

それ、賛成です。事務的な用事で総務に行って、終わったら出ればいいんですけど、何となく長居しちゃうんですよね。この前、入院したことがあるんですが、そういう時も親身に相談に乗ってくれて、慣れない書類の書き方も親切に教えてくれて。
あぁ、会社が見守ってくれてるんだな、って、安心して仕事ができますね。

そういうのは重要ですよね。

すごく大切だと思います。我々女性は、これから結婚や出産などで生活環境が変わるじゃないですか。その部分も会社がちゃんと考えて、フォローした福利厚生をやってくれるし、何よりも個々のケースを一緒に考えてくれるのが心強いです

女子には大事な部分ですね。私が入社した時には、お子さんが二人いるママさんディレクターがいて、「この会社は将来こういう働き方もできるんだ」と思って、安心した経験があります。

会社を少し持ち上げ過ぎた感もありますが(笑)、これからもっと働きやすくするにはどうしたらいいんでしょうね?

現状に甘んじていてはいけないし、だからこそみんな一所懸命だけれど、日々の仕事に追われているのも確かだね。もっと自主性を持って仕事をしないといけないな、とはいつも思っている。
例えば、「攻める」っていうのかな、どんどん企画書出して、新しい仕事のアイディアを出すとか、自分の感性を磨いてやって行かないと。それから、常に「このままでいのか」って自分に問い掛けながら、もっと危機感を持たなきゃいけないのかなって。

社員の年齢層を見ると、私たちと上の世代の間が少ないですからね。それは、チャンスでもある一方で、我々が今後そこをどういうふうに、攻めて、担うことができるかを考えるのは課題ですね。

その通りだと思う。ただ、ノウハウも実績もないドラマにいきなり参入はできないからね。うちの会社だけで全部を創ることを考えるんじゃなくて、そういう企画に参画してノウハウを学ぶだけでも、絶対勉強になるじゃない? 最初からいきなりできるはずはないんだよ。でも、そこで学べることは多いし、こういう風に創るんだとか、新しい番組づくりを自分で「体験する」のは絶対にプラスで、ディレクターとしても楽しいと思うんだよね。

私は、『たけしのみんなの家庭の医学』の中の再現映像を創ったり、バラエティ要素や医学的な検証のお手伝いをさせてもらったことがあって、そこで学んだことは、他の番組づくりに携わる時に活きてるな、と感じることはありますね。そういうチャンスを自分で探して作りたいです。

そうですね。相手から「何か」を引き出すためには、こちらが勉強して、少しでもその世界のことをわかっていないと。

初めてインタビューをさせてもらった映像の素材を後で見ると、選手から聴き出すべき答えを先に自分が言っちゃってて、「あちゃー!」っていう経験がありますね。

あります。また、逆に「なんでこれ聞いてないんだろう…」とか。

自分が完全に組み立てて聞いちゃったら、選手は「はい」しか言えないよね。

それもやっぱり経験積んでいくしか。

色々と話出ましたけど、僕たち20代の人数も増えて、間がちょっと空いて、次は40代50代の層が厚い構造になっているので、僕たちがもっと個々のスペックというか能力を上げて行けば、イコール会社全体のレベルアップにつながるとも思うんです。
入って2、3年目で編集やディレクター的な仕事もやらせてもらえていますから、そこで吸収できるものが多ければ、個々の蓄積が会社のためになるんじゃないかなって。

俺は最近、面接の時なんかに感じるんだけど、1回や2回会っただけじゃスキルも何もわからないよね。仕事の上で当然必要な要素だけれど、やりながら時に失敗をし、伸びて、成長していけばいい話だと思う。自分もミスもいっぱいして、迷惑も掛けたから、入ったばかりの人が何も分からないのは当然だと思う。「すぐにできろ」、っていうわけじゃないからね。
ただ、元気で物怖じしないで、失敗を怖がらない方がいいと思う。仮に失敗しても、我々がフォローすればいいんだから。

ボートレースの選手もお医者さんも喋りのプロじゃないでしょ。そういう人から話を聴く時に、7割は雰囲気作りだと思う。それができないとガチガチのまんまで、お互いに緊張してたら、どんなに素晴らしい機会でも、いいものを撮れないよね。お互いが信頼できるようなその場の空気や雰囲気を作れるかどうか、も勉強だね。

時にはフランクな感覚も必要だし、失礼があってはいけないし。

そうそう、そこはちゃんと自分で見分けないとね。それを感じ取れて動けるのがいい制作だと思う。

個性というか、僕はこうしたいんですという、自分の中に芯がある人の方が、将来ディレクターになった時に面白い番組が創れるんじゃないかと思います。「個性」なんだから大事にして、入社して先輩の指示通りの仕事だけではなく、その中で自分が感じたことを素直に言えるような人の方が、会社にとっても良いんじゃないですか。ただ、個性は大事ですけれど、それが「わがまま」になっちゃいけないんだな、と。

今はそれが言える状態じゃないですか。言ったことをいきなり否定されるんじゃなくて、まずは話を聴きましょうと受け入れてくれるのがテレクリのいいところ。

うちの班のメンバーが、僕が気づかないようなところを言ってくれて、「なるほど」という点が結構あるんですよ。僕も6年目で、まだ学び続けてる途中なので、そういう感性の後輩が入ってきてくれると、僕にとっても刺激になります。

こんな仲間と働きたい

そろそろ「まとめ」に入りますね。会社にとって魅力的な人材は、元気で明るく、素直に人に受け入れられる人、さらに周りを巻き込めるようなポテンシャルを持った人、組織の中でも個性を大事にできる人、こういう人と一緒に働きたいということですか。

そうだね。人間は複雑だから一言では難しいけれど、まずは「人が好き」、それで協調性も大事だけれど、その中で個性が光る、みたいな感覚。これって、贅沢かな?(笑)

いやいや、この際だから。更に言えば、ちょっとバカができるみたいな感じも付け加えてください。

そうそう。それ、いいね。

一緒にバカなことをできる人のほうが、その分楽しめる。

仕事終わりにみんなでカラオケ行ったりできるような人がいい。

気軽に誘える感じがね。

人に好かれるのは大事だよね。その代わり、自分でも誰かを好きになれたり、尊敬できる人がいるのが、テレクリのいいところじゃないかな。
今は、仕事の帰りに飯食ったり飲みに行ったりするのが歓迎されない傾向もあるでしょ? でも、俺は、それはそれで重要な部分もあるな、って感じてる。もちろん、強制はできないけれどね、個人差があるから。仕事が終わって、会社を離れた場所や時間で、その人の新しい魅力や凄いところがわかることもあるしね。あの人のためだったら頑張ろう、と思わせてくれるようになることもあるし。まぁ、今の若い子の感覚とは違うかもしれないけど。

ただ淡々と仕事するだけじゃ、気持ちもモチベーションも上がらない場合もありますからね。今日は、結構皆さんの本音が聞けたような気がします。
皆さん、お疲れ様でした!